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導入事例インタビュー

2024.06.04

ートヨタ記念病院ー 「物理的にそばにいなくても、すぐそばにいる感覚を。」 ナースコール連携をはじめとするメドコムの機能拡充で、 業務効率化と患者様の安心を実現 閉域網の担保を軸に本質的な病院DX化を推し進める 

『笑顔』と『まごころ』あふれる病院を基本理念に、高品質の医療サービス提供を目指すトヨタ自動車株式会社が運営する企業立病院、トヨタ記念病院の副院長 石木 良治 先生、副総看護長 落合 直子様 、病院ReBORNグループ 荒木 功様、情報管理グループ 河本 惇志様、成瀬 公一様に医療機関専用スマートフォン「メドコム」導入の経緯、また導入後の変化について伺いました。

左から荒木 功様、河本 惇志様、 落合 直子副総看護長 、石木 良治副院長、成瀬 公一様

左から荒木 功様、河本 惇志様、 落合 直子副総看護長 、石木 良治副院長、成瀬 公一様

メドコム導入の経緯を教えてください。

 2023年5月の新病院移転時に、電話設備再構築を検討したことがきっかけです。当初、PHSの後継として自営LTE通信方式を用いたsXGPが検討対象に入っていましたが、将来性や機能拡張性の面でメドコムが当院の求める需要とマッチしていたため、導入を決めました。現在は主に病棟看護師などが使用する600台のメドコムのほか、PHS、固定電話、トヨタ自動車本社より支給される社給スマートフォンの4つをニーズに応じて使い分けています。

主にどのようなシーンでメドコムを使用していますか。

 現在、当院でメドコムを使用しているのは病棟看護師を中心としており、主にナースコール連携システムや、入退セキュリティ、翻訳や部署内のチャット機能を活用しています。特にベッドの離床センサーに反応して患者様の様子をカメラ映像としてメドコムに表示させる機能には助けられています。これまでは離床センサーが反応しても患者様と会話することしかできませんでした。しかし、ナースコールシステムを経由しベッドサイドカメラの画像をメドコムに表示させることで、患者様の様子をカメラで確認しながら必要な対応をスタッフ間で共有しながら対応に向かうことができるので、より患者様への初動対応を速やかにできると同時に、看護師の精神的負担の軽減にも繋がっています。
 そのほか、RRSやコードブルーをワンプッシュで伝達が可能になり、PHS時代と比較してより簡単により確実につなげることができ、急変時対応の改善にもつながっています。

導入後、新たに機能として利便性があると感じたことを教えてください。

 インターホンとの連携機能です。新病院移転以降、セキュリティ強化の一環として各病棟入口にセキュリティを設けており、面会者が訪れた際には病棟看護師がインターホンのセキュリティを解除する必要があります。この対応を少しでも円滑化するため、メドコムと病棟のインターホンを連携させ使用しています。インターホンの入口から遠い場所にいても、来訪者を確認することができ、遠隔でセキュリティ解除ができるため、特に日中に比べ勤務者が減る夜間時に役立っています。

注目される病院DXについてのお考えをお聞かせください。

 当院が病院DXを推進していく中で最も重要視しなくてはならないのが、セキュリティの担保です。患者様の情報をはじめ、多くの機密情報を保有する当院では、万全なセキュリティ対策が保障されていることがDX化を推し進める上での最低条件となります。これを以てした上で、何でもかんでもDX化するのではなく、何をDX化することが本質的な業務効率化に繋がるのかということを常に意識しています。デジタル化することが目的になってしまうと逆に工数が増えてしまったり、患者様の混乱を招きその対応に職員が追われる形となってしまい、DX化のメリットが半減してしまうと考えています。病院DX過渡期の今、本当に誰かのためになるDXとは何かを見極めていくことが重要だと感じています。

今後のビジョンを教えてください。

 病院DX推進に向け、まずはしっかりとした現状分析とあるべき姿を整理することに取り組みたいと考えています。その中でメドコムでできる付加価値が増えていくことで様々な人がDXを身近に感じられることを期待しています。そのためにもメドコムさんのご協力も賜りたいと思っていますし、患者様にとっても働く職員にとってもDXによって安心して医療と向き合える環境を提供していきたいです。それが、当院の掲げる「~Smile & Heart~」の実現に繋がっていくと考えています。

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